君の名は。
藤岡弘、に句読点が付くようにこのタイトルにも句読点、それも終わりが付いている。
終わりなのだ。基本いつもこれだ。成就した恋ほど退屈な話はないと森見登美彦も名文をあつらえたもんだがほんとみんな勘違いしてる。
心中しておっ死ぬんじゃないんだからさ。離婚とか子供産まれるとかなんかあるんだよあの後。それを描けないのはラブストーリーだから限界なのよ。だから「。」なのよ。
あれ最後すれ違う意味ないよね。あの挙動無意味だよね。口噛み酒売れよ社会現象になるぞ俺いらねえけど。
ブログ開設してやっと駄文かくネタができましたよ。シンゴジラやスーサイドスクワッドに並び話題にあがるこの君の名は。唯一のアニメ作品。
アニメも宮崎駿引退でどーしたもんかと慌てているのだろうか。見る側には杞憂だなぁ。
絶賛の声多いけど、やはりそこまで両手放して褒めちぎっていいのか疑問もある。大方でっかい後ろ盾がお願いしたのかなぁ。
新海誠っつったら秒速5センチメートルの背景で俺も印象に残ってる。まともに見たのは言の葉の庭。秒5はPVだけで満足した。
背景一本背負いな職人かと思うとやっぱり監督である。作品を一本作らねばならない。とすると君の名は。の監督具合ってどうよ。喋りすぎるもんだから自由結構だけど自由すぎて何を目指したものか分からなくなってない?
泣きながらパイもみ、避難勧告に走る三葉とかよかったけどね。じゃ何が足りないか?
そりゃ滝と三葉の関わり合いがダイジェストで流れるはラッドの楽曲という、魍魎の匣の如し肝要を端折るという行為にある。何やってんだ。それじゃ映画やめてPV作ってんじゃねえか。ケチは新海誠作品ってだけで後はまぁ悪いもんじゃないとは思ったけど、やっぱ口噛み酒飲むとこはぶっ飛んでるわ悪い意味で。藁にもすがる思いじゃなくて確信して飲む。ちょっとこれ布石が足りない。気分乗らない。
いろいろ物足りなさを思いながらも2時間はきっかり使っている。このシーンいらねえだろ何てことを感じたりはせず、脚本の筋書きが足りないのかシーンの取捨選択が間違っているのか知らんが物足りなさがひっついてくる。あと喋りすぎる。物に頼ったらどうよ。組紐いい道具でしょう。
少なくとも、少なくなんてねえけど新海誠の描く絵は随一なんだからあとはそこに意味とか想像掻立てるとかあればめっちゃ楽しいんだけどねぇ。
それ喋っちゃうからさぁ。